台風と身体の不調

昔から、痛みやしびれのある方や、いわゆる神経痛がある方は、
低気圧がくると症状が強くなることは知られていました。

このことは『陽気病み』と呼ばれて、
「おばあちゃんの予報は天気予報より当たる」などと
よく言われていたものです。

低気圧で症状が強くなる原因については、
昔は研究する医師がいなかったのですが、
確か9年ほど前に日本の医師が調査した結果、
「低気圧になると、身体の内部で血管などの組織が膨張するため、
 結果として神経が圧迫されることになり、
 元々ある痛みやしびれが強くなる」

というように結論付けられていました。

私もこの医師の発表を受けて、
患者さんから質問された時にはそう答えていたのですが・・・、

どうやらそれだけでなく、身体の不調には
酸素濃度が関係しているそうです!!

低気圧になると、空気が薄くなるわけですが、
空気が薄いということは、『酸素濃度が薄くなる』わけです。

すると、脳は酸素が薄いことに即座に反応して、
頭で考えなくても呼吸を早くしたりして、
酸素が薄いことに対応しようとします。

無意識の反応ですが、そうすることによって、
身体の自律神経が乱れてしまって、
頭痛やめまいなどの症状が起きるというわけです。

特に台風の通過の時には、急激に気圧が変化するため、
身体がその変化に対応しようとして、
増々自律神経が乱れることになります。

今年のように、連続して台風が来る時には、
毎週のように自律神経が乱されてしまって、
日本中で様々な不定愁訴が起きてしまう方が
多発していると思われます。

当院の患者さんの中にも、先週はお二人、
「酷いめまいで歩けない」ということで
キャンセルされた方がいました。

低気圧で酸素濃度が薄くなるから体調不良が起きるなんて
考えもしませんでしたが、
人間の身体は敏感に反応するものなんですね。
  

Posted by ホロスの院長. at 2013年10月22日15:02