今更ですが「こたつ」について

ここ数週間、こたつに入っていたせいでコリや痛みが悪化してしまったという方が次々といらしています。face07

普段の年なら12月中にかなり寒くなるのが、今年は年が明けてしばらくしてからやっと本来の冬の寒さになったからでしょう。

そもそも、床(畳やカーペット)に直接お尻を下ろして座る姿勢は、背中が丸くなってしまうのでよくないのですが、掘りごたつでない限り、こたつに入る時には床に座ることになるため、悪くなってしまうのです。

床に座ると、足を伸ばしてみても、あぐらをかいてみても、どうしても背中が丸まってしまいます。
すると、頭の位置が前にでてしまうため、頭の重さが肩~背中にかかるため、どうしても肩こりや背中のハリが強くなってしまうのです。
また、同様に腰も丸まってしまうため、腰痛の原因にもなります。

この時、20分に一度立ち上がるだけでも悪化を防げるのですが、多分、一旦こたつに入ったら1時間以上じ~としていることが多いと思うので、それで悪くしてしまうのです。

実際、こたつに入っていたという方がいらっしゃると、完全に背中が丸まって固まってしまっています。

でも、寒い間はどうしてもこたつに入りたいという方は、うつ伏せの状態で肘を立てるなどして入っていれば、まだいいかもしれません。

それでもどうしても「背中が固まってしまってどうにもならない」となってしまった方は、ぎっくり腰になる前に、早めに施術にいらして下さい。  


Posted by ホロスの院長. at 2013年02月15日12:24

花粉症対策について考えてみる

今年になってから、「R-1ヨーグルト」「塩麹」「トマト」と、連続してブームが起きていますが、この3つはどのスーパーでも直ぐに売り切れてしまうそうですね。face08

こんなに立て続けにブームになる食品が紹介されることは珍しいですが、以前から度々、「◯◯に効く!」ということでブームになって品薄になるものの、しばらくすると廃れてしまうということが起きていました。

本当に全ての人に効果があるものならば、廃れずにずっと売れ続けるはずですが、大抵のものは効果が感じられずに飽きられてしまうようです。

それって、「◯◯に効く!」という情報がウソだったのでしょうか?
TVなどでは、少し大げさに報道されることが多いですが、それでも全くのウソということはないはずです。

飽きられてしまう原因の一つは、『慣れ』です。
例えば、コエンザイムQ10のサプリが爆発的に流行った時期がありました。
私は今でも毎日飲んでいますが、飲むのと飲まないのでは、疲れ方が違います。飲んでおけば夕方以降の疲れが出ないのです。face02

ところが、多くの人は、「毎日同じような感じ」だと、直ぐにその感覚に慣れてしまうため、「あれ、効かなくなった」と思ってしまうのです。
どんなに美味しいものでも、毎食食べていたら飽きてしまうのと同じです。
一旦「効かなくなった」と思うと、もう試す気にはならないため、次第に廃れてしまうというわけです。face04

そして、飽きられてしまうもう一つの原因は、『体質の違い』です。
同じものを食べても、その人の体質によって効果の現れ方が異なるのです。
ある人には劇的に効くものであっても、別の人には全く全然少しも効かなかったりすることも珍しくありません。
そして、効く人のほうが効かない人よりも少なければ、本当に効いている人でも「錯覚かな?」と思ってしまって、続けるのを止めてしまうわけです。face06

さて、前置きが長くなりましたが、書きたかったのは“花粉症対策”についてです。

以前から、「花粉症には◯◯が効く」という、飲み物や食べ物やサプリメントなどが紹介されてきましたが、未だに決定打となるものは見つかっていません。

ところが、色々な人に聞いてみると、「私はこれが効く!」という決定打となるものを知っている方も結構います。

原因は、花粉症こそ『体質の違い』が強く現れるもののため、Aさんには劇的に効くものであっても、Bさんには全く効かなかったりするからです。

例えばヨーグルトの場合には、腸内環境は人によって様々なため、“合う乳酸菌と合わない乳酸菌”があります。
その方にとって合う乳酸菌が入ったヨーグルトであれば、便通が良くなったり、免疫力が上がったり、疲れにくくなったりといった何らかの効果が得られるでしょう。

そこで、「改めてヨーグルトを試そう」とするならば、10日程度同じヨーグルトを食べてみて、身体の変化を感じてみることが必要です。
花粉症対策ならば、少しでも症状が緩和されるものならそのまま摂り続ければよいし、全く変化がなければ別の乳酸菌のヨーグルトをまた10日程度試すということを繰り返すのです。

とても大変な作業のように感じられるかもしれませんが、一旦「これが合う!」というものが見つかれば、それからはずっと悩まなくてよくなるわけなので、探してみる価値はあると思います。

同様に、甜茶やシソなども、その人の体質に合っていれば効果があるでしょうが、合っていなければ全く効かないでしょう。
そんな中、私の患者さんの中で、数名の方が“劇的に効いた”というものがあるので紹介します。

それは、メロンリペアという名前の、西洋メロンのサプリメントです。face01
宣伝するつもりはありませんが、静岡市内なら高田薬局さんで売っています。

このサプリは、発売を開始した最初の年には、お店の中の一番目立つ特等席に山積みになっていたのですが、今では全く目立たないところに寂しく置いてあるものの、レジで「あの~、メロンのサプリってありますか?」と聞けば即座に出てきます。

つまり、当初は花粉症対策の切り札として取り扱いを開始したものの、効く人もいれば効かない人もいたため、翌年からはPRするのを止めてしまったというわけです。(でも、効く人には必需品なので、毎年買いに来る人がいるから聞けば直ぐに出てくる)

これ、効く方にとっては本当に『飲んだ直後からピタっと症状が治まる』という劇的な効き方をするものの、効かない方には『全く全然少しも効かない』そうなので、結果が直ぐ分かるということで、是非一度試してみるといいのではと思います。

先日いらした方も、夫婦で試してみたら、旦那さんには劇的に効いたものの、奥さんには全く効かなかったそうです。

ちなみに私は元々花粉症ではありませんが、もう10年以上、“ビー・ポーレン”という体質改善のためのサプリメントを飲んでいます。そのおかげか、花粉症にならないのはもちろん、風邪をひくことは滅多にないですし、顔の見た目が若いとよく言われます。face02  
タグ :花粉症


Posted by ホロスの院長. at 2012年02月17日17:22

冷え対策の新定番は「ココア」?

今年の冬は、ここ数年感じたことがないくらいに寒いですね。face07
当院でも、冷え改善についての相談が増えています。

これまで、冷え対策の定番は『ショウガ』でしたが、つい先日、ショウガよりも『ココア』のほうが冷え対策効果が高いことが、森永製菓の実験によって明らかになりました。face02

23~24℃の部屋の中で、ショウガを摂取した場合とココアを摂取した場合に、時間経過と共に手の甲表面温度を測定するという実験です。

その結果、摂取後から10分まではココアよりショウガのほうが温度を上昇させるものの、15分後以降は摂取前よりも急激に冷えてしまうのに対して、ココアは15分後以降も冷えるのを抑え、60分経ってもあまり冷えないことがわかりました。

つまり、ショウガは即効性はあるものの直ぐ冷えてしまうのに対して、ココアは持続性に優れているというわけです。

その原因は、温まる仕組みにあります。
ショウガは、その成分である“ジンゲロール”が、自律神経の交感神経を刺激することによって、一種の興奮状態になることで急速に身体が温まるものの、直ぐに冷めてしまうようです。(交感神経が高まると末梢血管が収縮するので、かえって冷えることになる)face07

それに対して、ココアの成分である“テオブロミン”は、指先などの抹消血管を拡張して血流をよくする効果があるため、即効性はショウガに負けるものの、持続力に優れているというわけです。face02

多分、これからしばらくは、健康雑誌や女性雑誌などで、『これからの冷え対策の定番はココア!』などという記事が増えるのではないかと思います。

但し、この実験結果を鵜呑みにしてはいけません。
「ここまで書いておいて何を言い出すのか?」と思うでしょうが、ショウガにはもう一つの冷え改善成分があるのです。
それは、“ショウガオール”です。

ショウガは、生のままだとジンゲロールが多いのですが、しっかり加熱すると、ジンゲロールがショウガオールに変化します。
そして、ショウガオールは、ココアと同様に血管を拡張させて血流を良くする働きがあります。

森永製菓の実験は、ジンゲロールのほうが多いショウガで行なっているため、ショウガオールのほうが多いショウガで比較すれば、違った結果が出た可能性があるわけです。

いずれにしても、ココアに「持続性のある冷え改善効果」があることは確かなようなので、おやすみ前や出かける前にココアを飲むのはいいですし、冷え対策のためにショウガを摂るなら必ずよく加熱したショウガを摂るようにしましょう。icon22
  


Posted by ホロスの院長. at 2012年01月31日22:17

観てはいけない

今年は大震災があり、津波で街全体が流されてしまう恐ろしい映像が何度も何度もTVで放送されました。
それが今、年末の特集番組として、再び津波被害の映像が流されています。

もちろん、「震災のことを忘れない」、「風化させてはいけない」ということは十分に解っています。
しかし、恐ろしい映像を観ることは、観ている方の心を蝕んでしまうということを知っていて欲しいのです。

問題なのは、津波の恐ろしい映像を観た方が、その時には何も感じなくても、後になってあたかもその現場に居たかのような記憶として残ってしまい、気づかないうちに大きなストレスとなってしまうことです。

つまり、頭では「これは映像」と思っていても、心は「本当に体験したこと」と勘違いしてしまうのです。

人間は誰でも、ストレスを溜めておく壺を持っています。
多少のストレスを受けたとしても、壺に入りきるストレスであれば、(気にはなっても)特別症状は現れません。

ところが、複数のストレスを受けて壺がいっぱいになったり、大きなストレスを受けて壺から溢れてしまうと、気づかないうちに次々と様々な身体症状が現れることがあります。
例えば、のどの違和感、胃のもたれ、焦燥感、緊張感、不安感、頭痛、めまい、耳鳴り、腰痛などです。このように、ストレスが限度を超えた時に起きる症状を、自律神経失調症といいます。

生きている限り、毎日何かしら多少のストレスは受けているでしょう。
仕事をしている人であれば、特に多いのは職場での人間関係のストレスです。

仮に、Aさんが上司から受けるストレスによって、ストレスの壺の6割くらいを占めているとします。
その場合、まだストレスの壺に余裕があるので、他に多少のストレスを受けたとしても、自律神経失調症にはなりません。

ところが、そのAさんが、津波の恐ろしい映像をじっくりと観てしまったら、後になってそれがストレスとなり、結果としてストレスの壺から溢れてしまうことが考えられます。face07

昨年までは耐えられていた何らかのストレス(ストレスの壺に入りきるストレス)を持っていた方が、耐えられなくなってしまって、自律神経失調症の症状が次々と現れるということが十分に起こりえるのです。

実際に、当院に来院なさった患者さんも、昨年までに比べて自律神経失調症であろうと思われる方が倍近くに増えました。face10

そういうわけで、「観てはいけない」というのは大げさですが、せめて、恐ろしい映像の部分だけでもなるべく観ないようにするのが無難です。

ちなみに、観た瞬間は大丈夫でも、後からストレスになるので、1年近く経ってから症状が現れることもあります。

是非、気をつけて下さい。
  


Posted by ホロスの院長. at 2011年12月29日18:29

ブーツにご注意

いよいよクリスマスですね。emoji21
クリスマスに限らず、『冬場は常にロングブーツ』という女性の方は多いのではないでしょうか。

普段からよく歩いたり、よく運動をしている方ならロングブーツを履いていても大丈夫なのですが、“運動とは無縁”という方ですと、以下のような問題が起きるので注意が必要です。

1つめは、足首が固まってしまうこと。
ブーツは、当然ながら足首はすっぽりと靴の中に入ってしまって、半固定のような状態になります。
数時間だけならその状態でも大きな影響はありませんが、一日中だと、気がついた時には足首が固まってしまって動きが悪くなってしまいます。

足首が固まっていると、自分のイメージする動きがうまくできないために、転びそうになって慌ててしまい、結果的にあちこち痛めてしまうといったことになりかねません。

また、足首を動かさないということはふくらはぎも動かないことになるため、脚がむくみやすくなります。
朝は大丈夫だったのに、夜脱ごうとしたらブーツがうまく脱げないなんてことはありませんか?

2つ目は、膝を痛めてしまうということ。
大抵のロングブーツはヒールが高いので、歩き慣れていないと膝が曲がってしまうのです。
人間の膝は、ピンっと伸ばした状態であれば何百kgという重さに耐えられるのですが、少しでも膝が曲がった状態だと自分の体重でさえも負担になるので、膝が曲がった状態で歩いていると、直ぐに膝を痛めてしまいます。

「そう言えば、ブーツを履くようになってから段々と膝が痛くなってきた」という方、要注意・・・というより直ぐにご相談下さい。

更に、ヒールの高い靴は腰痛の原因になることもあります。
腹筋や背筋など全体的に筋力が少ない方がヒールの高い靴を履くと、姿勢をよくしようとした時に腰が反り過ぎてしまいます。(前から見ると下腹が突き出た感じになる)
腰が反り過ぎた状態で歩いていると、歩く度に腰の下のほうの椎骨に強い圧力がかかるため、腰痛が起きてしまうのです。

このタイプの腰痛が起きたら、しばらくの間ヒールの高い靴を履かずに筋力をつけないとなりませんが、このタイプの方は全体的にふにゃふにゃしていて「運動なんて超嫌い」と言うのに、「ヒールの靴を履かないなんてあり得ない」と言ったりするので、治すのは大変です。

以上、当院でも寒くなってブーツを履くようになった患者さんから、「最近膝が痛くなって」という方がちらほら出始めたので書いてみました。
読んで頂いてお分かりのように、ブーツに限らず、ヒールの高い靴は膝痛や腰痛の原因にもなるので、注意が必要です。  


Posted by ホロスの院長. at 2011年12月21日17:49

腰痛の85%はストレスが原因?

先日のためしてガッテンは、「腰痛の85%は原因不明」(ストレスなど、心因性の問題)という内容で、整形外科の医師が「新発見」と言っていました。

ん、新発見?

3年前にもNHKの番組で、整形外科の医師が同じ事を言っていましたよ。

まあ、3年経ってもやっぱり「85%の腰痛は整形外科では治せません」ということなのでしょう。

もっとも、年々ストレスによる心因性の腰痛の方は増えているように思われます。
特に今年は大震災と原発の問題によって、少なからずストレスを抱えている方が増えているため、昨年までよりもストレスが原因と思われる腰痛の患者さんは増えています。

それでも、85%ということはありません。(あり得ません)
多くても10%未満ではないでしょうか。

少なくとも当院にいらっしゃる腰痛患者さんの腰痛の原因は、骨格の歪みや筋肉のバランスで、更にそうなる原因は、座り姿勢や寝具や寝姿勢と運動不足といった生活習慣によるものです。

いずれにしても、整形外科に行っても良くならなかった方(85%の方)は、当院又は信頼できる整体院やカイロプラクティック院に相談頂くとよいでしょう。

  

Posted by ホロスの院長. at 2011年11月22日22:29