私は健康管理士ということで、栄養・睡眠・運動といった面から患者さんの健康指導をさせていただいていますが、“
歯の健康”については全く無知・無関心でした。
中学生の時以来、「虫歯で歯科医院に行ったことがない」というのがちょっとした自慢でもあったため、「歯はいたって健康」と思い込んでいたのです。
しかし、一昨日奥歯が欠けてしまったので、慌てて妻の行きつけの歯科医院に行ったところ、大変なことがわかりました。
その歯科医院では、まず先にレントゲンを撮って、症状のある歯だけでなく、歯並びなどの全体のチェックと、歯を支えている土台である歯槽骨の状態のチェックを行います。更に、歯科衛生士さんによる歯周病の検査も先に行われるのです。
すると・・・、「ほとんどの歯の歯周ポケットが
6ミリ以上になっており、歯槽骨
もかなり溶けてしまっていますから、完全に歯槽膿漏(歯周炎)です!!このままではじきに歯が抜けてしまいますよ」とのこと。(ショック)
原因は、歯磨きでは取れない“歯石”が溜まり過ぎであることと、歯磨きの仕方が間違っていて、歯茎をかなり傷めてしまっているからだそうです。
現在は、あまりに歯石が溜まっているために、虫歯なのか歯石なのかの区別もつかない状態だということで、欠けた歯の治療よりも先に、歯石を取ることから始めることになりました。
先生によると、
「あなたのように“歯そのもの”は丈夫で歯医者にかかることが少ない人ほど、歯周病で歯を失うことが多いんですよ」とのこと。
よ~くわかりました。
歯石については、20年以上取ってもらった記憶がないので、溜まり過ぎなことはイヤでもわかりますが、“歯磨きの仕方が間違っていた”というのは疑問なので、歯科衛生士さんに質問しました。
すると、「あなたは、多分歯茎(歯と歯茎の境目)に対して斜め(45度くらいの角度)に歯ブラシを当てて、強く磨いているでしょう」(私:『
その通りです』)「そうではなくて、歯茎に対して直角に当てて、1本づつ丁寧に磨いて下さい」ということでした。
つまり、毎日の歯磨きによって、自分で歯周ポケットを深くしてしまっていたんですね。(びっくり)
後で妻に、
「歯が欠けたのは、早く歯医者に行きなさいというメッセージだったんだよ」と言われて、その通りだなと思いました。(反省)
それにしても、8年前に詰め物がとれて別の歯科医院に行った時には、歯茎の後退のことを質問しても、検査も説明も何もしてくれなかったので、その時にセカンドオピニオンを受けておくべきでした。(その頃から既に歯茎の後退がハッキリあり、出血もしていた)
私のような人は珍しいのかもしれませんが、歯が丈夫で滅多に歯科に行くことはないという方は、痛みや不具合が感じられなくても、是非歯周病の検査を受けられることをお勧めします。グラグラしたら手遅れです!!