今更ですが「こたつ」について

ここ数週間、こたつに入っていたせいでコリや痛みが悪化してしまったという方が次々といらしています。face07

普段の年なら12月中にかなり寒くなるのが、今年は年が明けてしばらくしてからやっと本来の冬の寒さになったからでしょう。

そもそも、床(畳やカーペット)に直接お尻を下ろして座る姿勢は、背中が丸くなってしまうのでよくないのですが、掘りごたつでない限り、こたつに入る時には床に座ることになるため、悪くなってしまうのです。

床に座ると、足を伸ばしてみても、あぐらをかいてみても、どうしても背中が丸まってしまいます。
すると、頭の位置が前にでてしまうため、頭の重さが肩~背中にかかるため、どうしても肩こりや背中のハリが強くなってしまうのです。
また、同様に腰も丸まってしまうため、腰痛の原因にもなります。

この時、20分に一度立ち上がるだけでも悪化を防げるのですが、多分、一旦こたつに入ったら1時間以上じ~としていることが多いと思うので、それで悪くしてしまうのです。

実際、こたつに入っていたという方がいらっしゃると、完全に背中が丸まって固まってしまっています。

でも、寒い間はどうしてもこたつに入りたいという方は、うつ伏せの状態で肘を立てるなどして入っていれば、まだいいかもしれません。

それでもどうしても「背中が固まってしまってどうにもならない」となってしまった方は、ぎっくり腰になる前に、早めに施術にいらして下さい。


Posted by ホロスの院長. at 2013年02月15日12:24

静岡わくわくハラハラ勉強会について

毎月1回、「静岡わくわくハラハラ勉強会」という無料のセミナーが開催されています。(通称:わくハラセミナー

静岡県民の“誰か”が講師となって、自分の得意なことを50分間話します。
聞く側は、毎回事前に講演のテーマが発表されるので、自分の知りたい内容のものがあったら参加します。

話す側は、自分の得意なことを教えることができる。face01
聞く側は、自分の知りたいことを聞くことができる。face02

聞く人は 「わくわく」して、教える人は(慣れていないので多分)「ハラハラ」する。
それで、「わくわくハラハラ勉強会」です。face03

開催日時は月によって違いますが、第4土曜日の開催が多いです。
土曜日開催の場合には、13:30~ 3テーマ(講師3名) 各50分です。
毎回40名くらいの方が参加されます。

この勉強会で、今月は私(日比)が講師となって、ストレスについてお話します

場所: アイセル21(静岡市女性会館) 第41集会室
日時: 1月26日(土) 15:30~16:20
テーマ:ストレスが溜まる仕組みと症状


ストレスによって起きる様々な症状について、原因がストレスだと気づかずに、様々な病院を回りに回ってから「病院でダメなら整体かな?」と思って私の施術院にいらっしゃる方が毎年何名もいます。

ストレスそのものが解消しなくても、ずっと悩んでいた(感じていた)症状の「原因がストレスだったんだ」とわかるだけでも気持ちが楽になるでしょう。

50分という限られた時間ではストレスの改善・解消の方法まではお伝えできませんが、「え、それがいけなかったの?」と驚いて頂けるような内容を盛り込んでいます。

他にも、以下の2講座が開催されます。

13:30~ 静岡初開催!「リレー・フォー・ライフ」・・・がんと向き合うチャリティーイベント
14:30~ 英会話の教材にたくさんお金をかけたのにまだ英語が話せない大人のための英会話レッスン


詳しくは、以下ページの案内をどうぞ。
↓↓↓
第33回静岡わくわくハラハラ勉強会案内

無料ですが、席の数に限りがあるため、参加するには事前に申込みが必要です。
↓↓↓
参加申込みページ

facebookページはこちらです。
↓↓↓
静岡わくわくハラハラ勉強会 facebookページ

何かご不明な点などありましたら、日比までメールで質問下さい。



Posted by ホロスの院長. at 2013年01月10日14:06

しっかり暖かくして寝て下さい

多分、今年最後のブログになります。
月に1回くらいしか書いていないのに、ちゃんと読んでくれている方が意外に多いようで、感謝感謝です。

さて、今年は11月後半から急に寒くなり、例年の1月下旬くらいの強烈な寒さが続いているため、寒さで悪くなってしまった方が急増しました!!

症状としては、「肩の痛み」、「背中の痛み」、「腰痛」、「膝の外側の痛み」といった感じですが、皆さん共通して、『身体の片側の側面が硬く』なっています。

これは明らかに、硬くなってしまった側を下にして横向きで寝てしまったことによるものですが、これまで普段はあお向けでで寝れていた方まで横向きで寝てしまっているようです。

そして、皆さん共通して、「寝ていて寒くて」とおっしゃいます。

ど~も今年は寒すぎて、例年と同じパジャマや掛け布団では寒く感じて横を向いて丸まって寝てしまっているようなのです!!

動物もそうかもしれませんが、人間は「寒い」と感じるとどうしても横を向いて丸くなって寝てしまいます。
逆に、「暑い」と感じればあお向けで広がって寝るでしょう。

そこで、是非是非、「これじゃあ暑いかな」と思うくらいに、厚手のパジャマを着たり、ふとんや毛布をもう1~2枚余計に掛けて寝て下さい

今シーズンの冬は本当に寒いんです!!

寒さをこらえて悪くなるのはバカらしいですから、「ふ~んそうなんだ」と思っていないで、是非暖かくして寝て下さいね。

ちなみに私はフリースのパジャマを着て寝ていますが、とっても暖かいです。face02

それでは、良いお年をお迎え下さい。
タグ :寒い


Posted by ホロスの院長. at 2012年12月29日18:35

スマホ症候群の方が増えています

最近、以前一旦良くなった方が、「首が痛い」(特に首の付け根が痛い)という症状でいらっしゃることが増えています。

そいう方の特徴は、首の付根の骨格が、椅子に座って下を向いて寝ていたように歪んで、かなり傷んでしまっています。face07

特に今年に入ってから、スマートフォンやタブレットPCを持つ方が急に増加しました。
そう言う私も、今年の春にガラ携からスマホに替えました。

一般に、座った状態でスマホやタブレットPCを使う時は、ガラ携やノートPCと違って、画面が腿(もも)と水平の状態で使うことが多いです。
そうすると、首はカクンと真下を向いている状態になってしまいます。

頭の重さはボーリングの玉ほど重い5~7kgありますが、この状態になっていたら、首の付根の骨一点に、ボーリングの玉の重さの更に何倍もの重量がかかってしまうわけです!!face08

一瞬下を向いただけでは首の付根の骨を傷めてしまうことはありませんが、facebookをやっていたり、ゲームをやっていれば、直ぐに数十分経ってしまいますから、その間にかなり傷めてしまうのです。

既に今年の始めくらいから、これで傷めてしまった方が次々と整形外科を受診するケースも増えているようで、『スマホ症候群』という言葉も生まれています。(スマホ症候群元年と言える)

これを繰り返していれば、どうにも我慢出来ないくらいに首が激痛になったり、痛くて首が動かせなくなってしまうことも珍しくありません。

このブログを読んで「ハッ」としたあなた、今日から、スマホやタブレットPCの画面は真下ではなくて、正面からやや下になるくらいの位置で見るようにしましょう!!face01

もちろん、「もう手遅れ」と感じている方は、早めに施術を受けにいらして下さいね。


Posted by ホロスの院長. at 2012年11月30日18:56

寝る子は治る(9時間睡眠で速攻で改善!)

人間の身体は、じっとしている時に歪みます。
一般的には1日の中で最も長時間じっとしているのは寝ている時ですから、改善のためには睡眠環境と寝姿勢がとても重要です。

逆に、睡眠環境と寝姿勢が正しければ、理論的には、より長く寝ることによってより早く歪みが整うことになります。

今回いらしたFさん(30代 女性)は、そのことを証明してくれました。

Fさんは、小学生の頃からずっと肩こりに悩まされており、毎日とても疲れやすく、寝ている時に息苦しいという症状を持っていました。
睡眠環境をお聞きすると、身体が沈んでしまうベッドで寝ており、子供の頃からずっと枕をしてなかったそうです。

枕をしていなかったために首から背骨全体のカーブがなくなって、ほぼ真っ直ぐになってしまっており、身体が沈み込んで寝ていたために息苦しくなっていたのだと思われます。
そこで、首のカーブを作るための首の矯正枕をお使い頂くと共に、ベッドを止めて敷ふとん1枚を床に敷いて寝て頂くことを指導しました。

しかし、小学校の頃からということなので、「多分、歪みが直るのには数ヶ月以上かかるだろうな」と思っていたのですが・・・。

2週間後にいらしてびっくり!!
首のカーブはしっかりできており、背骨全体の形まで直りはじめているのです!!はや、早すぎるっ!!face08
そして症状は、肩こり、疲れやすさ、息苦しさ共によくなったとのこと。

Fさんは以前から、驚きの平均9時間睡眠なのだそうですが、長く寝ることによって、より長時間矯正を行うことになったので、驚異的なスピードで改善したのだと思われます。

Fさんほど長く寝る方はこれまでいらしたことがなかったので、「(正しい姿勢で)長時間寝ればより早く改善する」ということが当院では初めて証明されたのですが、全く逆に、平均睡眠時間は5時間以下という方は、これまでも時々いらしていました。

実は、平均睡眠時間が5時間を切ってしまうと、何ヶ月経っても良くなりません!!face07

動物もそうなのでしょうが、人の身体は眠っている間に回復するものなんだなぁと、改めて実感させられたケースでした。


Posted by ホロスの院長. at 2012年09月27日12:41

6年ぶりの患者さん

6年も前にたった一度だけ、ぎっくり腰でいらした方から、「またぎっくりみたいなんですけど今日空いてませんか?」と、いつもいらしている方のような感じで電話がありました。

前回いらした時には「行きつけの接骨院の代わりに来た」ということでしたので、私からの説明や指導を聞いてくれていたとは思えず、今回も「いつもの接骨院がお休みで」などと言うのかと思っていたのですが・・・。face07

「前回言われた通りに生活環境を変えたら、今まで一度も腰が痛くなることはなかったんです」とのこと!!face02

今回はどうしてぎっくり腰になったのか原因がわからないのが問題でしたが、「あ、全然痛くなくなった」と、楽になってお帰り頂きました。

1~2回しかいらっしゃらなかった方や、まだ症状があると思えるのに突然いらっしゃらなくなる方には、「症状がとれなくて他院に行かれたのかな?」と心配してしまうのですが、この方の場合には一回ですっかり良くなったからいらっしゃらなかったのだと知ることができてよかったです。

最近、『何年ぶりかでご来院』という方が増えていますが、どなたも「指導された通りに生活習慣を正していたらずっと調子良かった」とおっしゃるので、嬉しい限りです。

多くの方は、ご自分から通わなくなる場合に、一応次回の予約を入れるものの、前日か当日になって「用事ができたので」と言ってキャンセルなさるので、どうしても「次回はいついらっしゃるんだろう?いつもの時間を空けておかないと」と、ずっと気になってしまいます。(時には何年も)face07

生活習慣を正して良くなった方は、「もっと通わないといけないのかな?」などと考えないで、どうぞ「もう治ったので」と、はっきり言って頂いて構いませんよ!!

そうして、可能であれば、「ずっと調子いいです」と、たま~にメールでも頂ければとても嬉しいです!!face02


Posted by ホロスの院長. at 2012年08月27日14:18

真夏によくあること

温暖化の影響なのか、ここ数年は梅雨明けと同時に強烈な真夏の暑さが襲ってきます。
しかし、今年は昨年までと比べるとやや穏やかな暑さなので、真夏に向けての注意点を書くタイミングを逃してしまいました。face03
それでも、先週(16~22日)熱中症で搬送された方は、全国で5467人にも上り、そのうち死亡者は13人とのことで、梅雨明け後に注意が必要なことは変わりありません。

どうして梅雨明け後が危ないのかというと、まるでスイッチが切り替わったかのような突然の暑さに、身体の調整が間に合わず、体調を崩す方が続出するからです。
逆に、お盆が近づく頃になれば身体が毎日の暑さに慣れるため、体調を崩す方は減ります。

今の時期に当院に駆け込んで来る方の特徴としては、体全体の筋肉があり得ないほどにカッチカチに固まっており、足や背中は何だかウェットスーツを着ているかのように硬~くパンパンに浮腫んでいます。
多分、身体が脱水症の手前くらいまで水分不足になった結果、このような身体の状態を引き起こすのではないかと思われます。

そこで、この時期にはのどが乾いていなくても、意識的に十分に水分を摂る必要がありますが、飲み物にも注意が必要です。
糖分(特に砂糖)の多い飲み物を大量に飲んでしまうと、『ペットボトル症候群』とか『急性糖尿病』と呼ばれる症状が起きることがあります。

清涼飲料水などの水に溶けている糖分は身体への吸収が早いため、がぶ飲みすると急激に血糖値が上がります。血糖値が上昇するとかえってのどが渇くため、さらに飲むという悪循環に陥りやすいのです。

そして、急激に血糖値が上がると、血糖値を下げようとして大量にインスリンが出ますが、必要以上のインスリンによって今度は急激に血糖値が下がって、何と元の血糖値よりも下がってしまいます。
つまり、糖分を摂ったのにかえって低血糖症の状態になってしまうのです。これを、機能性低血糖症と呼ばれています。face07

低血糖症の症状としては、極度のだるさ、強い疲労感、極度の眠気、気を失いそうになる、めまい、ふらつき、手足の震え、目のかすみ、まぶしく感じる、頭痛、集中できない、などがありますが、更に悪化すると、イライラ、神経過敏、不安感、恐怖感、精神的不安定、うつ症状、パニック発作、などにまで発展することがあります。face08
恐ろしいですね。

機能性低血糖症は、甘い飲み物だけでなく、毎日のように空腹時にお菓子類を食べている方にも多々起こります。上記の症状に心当たりのある方は注意が必要です。

さて、清涼飲料水ほど甘くなければいいのかというと、そうとも言えません。
病院で、「暑い時には何を飲んだらいいですか?」と聞くと、大抵「ポカリスェットがいいですよ」と勧められます。
ところが、ポカリスェットなどのスポーツドリンクにも、かなりの糖分(砂糖)が入っているのです。

スポーツ飲料と砂糖

更に、砂糖の摂り過ぎは、低血糖症以外にも問題が起こります。
当院に通われている方はよくご存知の通り、砂糖を摂り過ぎると、筋肉がカチカチに固くなってしまいます。
昨年の夏にも、ぎっくり腰でいらした方が、どうしようもない位に筋肉がカチカチに固まってしまって緩めることができない状態になっていましたが、その方は、農作業で大量に汗をかくため、1日に2リットルくらいのポカリスェットを飲んでいたということでした。

砂糖の摂り過ぎで筋肉が固まる場合には、運動で筋肉痛になる時とは違って、全身が均等に固まるため、自分では固まっていることに気づきません。
その状態で、農作業などのように身体を使う仕事を行うと、突然ぎっくり腰になってしまうことも珍しくありません。face10

更に更に、甘くなくても、冷たい飲み物にも注意が必要です。
冷たく冷やした飲み物などを頻繁に摂ると、内蔵が急激に冷やされてしまうため、内臓の働きが悪くなります。
特に、肝臓の働きが悪くなると、異様な疲れやだるさといった症状が現れます。face07
これも、経験のある方はいるのではないでしょうか。

更に更に更に、お茶や紅茶やコーヒーなどは、飲み過ぎるとカフェインの取り過ぎになるため、イライラしたり、攻撃的になったりするだけでなく、「飲まずにいられない」といった禁断症状が起きることもあります。禁断症状が起きると、精神的に不安定になります。face10
お茶の類ならば、麦茶であればカフェインは入っていないので安全です。

暑い時には十分な水分補給が必要ですが、上記のことを踏まえて、冷たくない常温のお水か麦茶を飲むのが無難ですね。face02



Posted by ホロスの院長. at 2012年07月26日14:09

カルシウムは何から摂ってます?

先日いらした患者さん(30代男性)は、「最近頻繁に足がつるようになった」ということでした。

足がつる原因は色々ありますが、主に“水分不足”“カルシウム不足”の方が多いです。(他にも色々な原因がありますが、この2つが比較的多いです)

この方は、「健康のために数週間前から水を十分に飲むようにしている」ということなので、水分不足ではなさそうです。

一方、カルシウム不足になる原因として多いのは、“お酒の飲み過ぎ” “甘いものの食べ過ぎ” “甘い飲み物の飲み過ぎ”の3つなのですが、この方は元々お酒が飲めず、甘いものや甘い飲み物もさほど摂っていないため、これにも当てはまりません。

さて、「では何が原因だろう?」ということで、色々ご質問したのですが、ど~も判りません。face04

仕方なく、とりあえず施術を開始したのですが、施術を開始して数分後、患者さんが「判ったぁ~!!」と叫び声。

患者さんが言うには、「足がつるようになる前までは、とある乳清飲料(牛乳の成分が3%以下の清涼飲料水)を毎日1リットルくらい飲んでいたのを、健康に良くないと思って止めたのが原因だと思う」ということです。

い、1リットルぅ???face08

その製品を調べてみると、確かに『カルシウム配合乳性飲料』と書いてあります。
しかし、100ml当たりのカルシウム量はわずか21mgということなので、コップ一杯飲んだとしても、成人の1日に必要なカルシウム量である600mgには到底およびません。

ところが、この方の場合には1日1リットル飲んでいたということなので、210mgのカルシウム補給となっていたわけです!!

う~む、ほとんど清涼飲料水の乳清飲料が、健康維持に役だっていたなんて・・・。face03

ちなみにこの方は野菜嫌いで、「野菜は殆ど食べない」ということなので、「まず野菜をちゃんと食べて、それでも足がつるようなら他のカルシウム補給方法を考えましょう」ということをお話しました。

尚、この方が飲んでいた乳清飲料の商品名を書くと真似する人がいると思うので、あえてここには書きません。


Posted by ホロスの院長. at 2012年06月29日12:58

不眠症の改善例

先日いらした患者さん(20代 男性)は、「毎日薬を飲まないと眠れない」という、不眠症の症状で悩んでおり、複数の病院や、自律神経失調症対策専門の整体院に通っても改善が見られないということで来院されました。

不眠症の原因は色々ありますが、睡眠環境(首や背骨に良い寝具かどうか)が強く影響するため、まずは睡眠環境を確認してみました。

・・・すると、「低反発のマットの上で、低反発の枕で寝ています」とのこと!!face07

一般的に、低反発の寝具は身体に良いように広告されていますが、当院に通われている方ならご存知の通り、低反発の寝具は睡眠を妨げるだけでなく、身体の歪みを作ってしまう最悪の寝具です。

そこで早速、低反発のマットの使用を中止して頂くと共に、枕は当院の『首の形の矯正枕』を使用して頂きました。

・・・すると、ナントたった数日で、悩んでいた不眠症が治ってしまって「薬を飲まなくてもぐっすり眠れるようになりました」とご報告頂きました。face02

これほど短期間での改善は珍しいので今回はブログに書いたわけですが、この男性の場合には、業界では有名な整体院に通っても“寝具についての指導は全く無かった”ということが問題です。

日本の多くの整体院では、「施術だけで治す」(物販はしない)ということをウリにしており、「施術以外の方法で治すのは邪道」と考えている先生が多いのですが、実は原因が寝具である場合が非常に多いため、「幾ら通っても治らない」ということになってしまうことが多々起きるのです。face06

どうして治らないのかと言うと、週に一度の一時間の施術の効果よりも、毎晩数時間寝ている間の影響のほうがずっと大きいので、幾ら超絶的なスーパー施術を受けたとしても、毎晩家で寝ている間にまた悪くなってしまうわけなのです。

整体院の先生の「施術だけで治す」という変なプライドによって、多大な治療費と時間を無駄にするよりも、寝具を替えるのに多少の費用はかかっても、短期間で治るほうが結果的にトータルの治療費は少なくて済むし、患者さんにとってもより良心的と言えるでしょう。face02

そういうわけで、当院では、施術を受けに通うことよりも先に、原因と思われる寝具を替えることや、生活環境(生活習慣)の問題点を改めることを積極的に指導していますface01

ちなみに、寝具を替えただけで症状が治った最近の他の例をご紹介しますと、一ヶ月ほど前には、やはり不眠症の70代の女性が2週間で薬が要らなくなりましたし、数ヶ月前には背中の強い痛みでいらした30代の男性が数日で治ってしまいました。

もちろん、全ての症状が寝具で改善するわけではありません。
寝具が原因で起きている症状であれば、寝具を替えることが重要ということです。icon22



Posted by ホロスの院長. at 2012年06月01日19:03

職場の環境も大事です

4月から、新しい職場や新しい部署に移られた方も多いと思います。

そんな中、毎年今の時期になると「職場の環境が変わったら体調を崩した」という方が何名かいらっしゃいます。face10

今回は、これまで相談があったケースを紹介したいと思います。

ケース1:椅子が合わない

酷い場合には「椅子が壊れている」という方も時々いますが、
・背もたれの無い椅子
・背もたれがリクライニングしてしまって固定できない
・肘掛けが邪魔で椅子を引けない(机の下に入らない)
・自分には大きすぎる(小柄な女性に多い)
といったお声はよく聞きます。

ほんの短時間なら問題ありませんが、座り仕事の方であれば、椅子は姿勢を左右する重要なアイテムですから、椅子の良し悪しによって肩こりや腰痛も起こります。

背もたれの無い椅子や背もたれが固定できない椅子では、常に筋肉に力を入れていないと姿勢を保つことができませんから、結局姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛が悪化します。

肘掛けが邪魔で椅子が引けないと、キーボードやマウスの位置が遠くなるため、背中が丸まってしまって、やはり肩こりや腰痛が悪化します。

自分には大きすぎる椅子という方はかわいそうですね。
深く座ったら足が届かないし机から遠くなってしまい、浅く座ったら背もたれの無い椅子と同じことになってしまいます。

これ以外にも、「公園のベンチみたいな椅子」とか「パイプ椅子のように腰の部分が空洞の椅子」など、長時間座るのに適さない椅子という方もいました。

人間の身体は20分以上じっとしているとその姿勢を覚えてしまう(矯正されてしまう)ようにできていますから、座り仕事の方にとって、椅子は健康を作用する重要なアイテムなのです。

企業の総務の方は、椅子は“社員の健康や業務効率を左右するもの”だと考えて、ある程度の経費をかけていただきたいと思います。

ケース2:西日が当たる、エアコンが当たる

このケースも、毎年数名はいらっしゃいます。
窓の開かない大きなビルのオフィスの場合、西日の当たる席は日を遮ることができません。
そんな席に座っていると、体感的には真夏のエアコン無しの部屋のようになりますが、そんな状態でパソコンに向かっていれば、頭がクラクラしてきて我慢していれば倒れてしまうでしょう。

エアコンの風が直接当たる席というのも大変です。
夏は冷気で凍えてしまい、冬は暑さと乾燥で、とても仕事どころではないでしょう。

こんな環境では仕事にならないことは誰でもわかることなのですが、相談のある患者さんの職場では「総務や上司に訴えても対処してもらえない」というケースがほとんどです。

結果、体調を崩して病院まわりが始まるわけですが、原因がこれでは治るわけがありません。

ケース3:パソコンが◯◯

まず、本来は周知の事実なのですが、ノートパソコンは長時間の仕事には向きません。
やってみればわかりますが、ノートパソコンに向かうとどうしても下を向かなければならず、グッと背中を丸めた猫背の姿勢になってしまうからです。
そんな姿勢で仕事をしていたら、短期間で酷い肩こりに悩まされることになるでしょう。

流石にノートパソコンではなくても、間違った環境として多いのは、『キーボードの位置が遠い』というケースです。
キーボードが遠いと腕を伸ばさなければなりませんが、腕を伸ばすと両肩が前に出てしまい、どうしても猫背になります。
簡単にキーボードを手前に持ってくることができればいいのですが、どうしても手前に書類を置く必要があったり、困ったケースではキーボードの位置が固定されていて動かせないという方もいました。

また、「共用パソコンなので、自分に合うように椅子やキーボードやモニターの位置などを変えるのが難しい」という方も多いです。

パソコン業務は、身体が姿勢を覚えてしまう20分を軽く超えるでしょうから、是非環境を整えてほしいです。

その他のケース

トイレに行けない
「特別な服に着替えて業務を行うので、頻繁にトイレに行くわけにはいかない」とか、「トイレに行くには上司の許可が必要」などのことから、水を飲むのを控えてしまい、それで体調を崩してしまっているという方も毎年います。

靴が原因
仕事で履く靴が職場で統一されていて、その靴が原因で痛みやしびれが起きたという方も時々います。
以前いらした方の場合には、パン屋さんなのに履く靴が決められていて、その靴が合わなくて体調を崩していました。パン屋さんで店員の靴を見るお客さんってほぼいないのではないかと思うのですが、どうなんでしょう。

この他、「担当することになった機械や作業が確実に腰を痛めるもの」という方もいらして、中には背骨や腰の骨が完全にあり得ない形に曲がってしまっていた方もいました。face08
その方々の中には、上司に訴えても聞き入れてもらえずに、苦痛に耐えきれなくなって泣く泣く会社を辞めた方も複数いました。face07


色々書きましたが、職場の環境は、勤めている個人の意思では変えられないものなので、大切な身体が壊れてしまう前に、管理する側の人が重要な『業務』として環境を整えてくれることを願います。



Posted by ホロスの院長. at 2012年04月25日14:06